夜に酔う

さっきまで小雨が降っていましたが今はやんでいます。
梅雨がなかなか明けないので待ちきれずに雨の中キャンプにやってきました。
もう20年以上通っている川原で小さく焚き火がちろちろしています。
川向こうの山は石切場になっていて、日中はダイナマイトの音や落石の音などでなかなかにぎやかなのですが、今は深夜なので静かなものです。
昼のうちは何組かバーベキューをしているグループもいたのですが、夏休み前の雨の平日に川原で泊まっていく人もあまりいないらしく、皆さん焼きソバ焼き終わるとニコニコ帰っていきました。
雨でやや増水している川の音が聞こえるだけで静かなものです。

薄曇の夜空は白っぽく広がって中途半端な暗闇です。
僕は一人でじっと座ってます。
いつもこうしていると初めて外で夜を明かしたときのことを思い出します。

まだ全然小さくて馬鹿丸出しだった僕はなんかつまらない理由でイジけてしまい、近所の工事現場の巨大なクレーン車の下にもぐりこみ、一晩中しゃがんでいました。
ちょうどこんな雨の日で、小学生だった僕は不安でビビりながらもなぜか誇らしいような気分で、夜に酔って過ごしたのです。

あの時から今日まで数え切れないほどこうして夜にしゃがみこんできましたが、やっぱり同じ気分になり、そして相変わらず僕は馬鹿なままだなぁと気づくのでした。

プロフィール

マキノゲン

Author:マキノゲン
忘れた頃に更新っすよ。
忘れた頃に思い出してくださいな。

裸眼音源
Snaps
音源とグッズ通販
LIVE情報
最新記事
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

アーカイブ

検索フォーム
RSSリンクの表示